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裁判傍聴のはなし

  • 執筆者の写真: ケイトン
    ケイトン
  • 2021年3月24日
  • 読了時間: 5分

お久しぶりです。ケイです。


緊急事態宣言も解除されましたが、いかがお過ごしでしょうか。


本日はギターとは全く関係ない記事を書いてます。



突然ですがあなたは裁判傍聴したことはありますか?

良くドラマとかでもあるあの裁判のことです。


普通の生活をしていたら、裁判所へ行く機会はそうないですよね。


ましてや裁判をするような機会もそう簡単には無いと思います。


裁判の傍聴とは、裁判所で実際に行われている裁判を間近で見ることができます。


とくに予約はいりません。


お金もかかりません。行くまでの交通費はかかるかもですが。


趣味として傍聴をする傍聴オタクさんとかもいるくらい、


意外と気軽に裁判の傍聴っていうのはできます。


周りの人に裁判の傍聴に行ってるというと


なにそれ? そんなの行けるの? 無関係な一般人が入っていいの?


と言われますが、


一度も行ったことない人にこそ、是非行ってみて欲しいと思って


この記事をふと書こうと思い立ったわけです。



裁判所へ

私が一番初めに傍聴しにいこうと思ったきっかけは、


暇だったから


本当になんやねんそのきっかけは


ほんのちょっと事前にスマホで調べてみて、

だれでもふらっと行けるようなこと


ネットに書いてあったので、本当にふらっと行ってみました。


到着して裁判所の入り口を入ると、5人くらいの警備員がいて、


手荷物検査を行うのでバッグをこちらのケースへお入れください。」


と、一番手前の警備員に言われたのでその通りにし、先へ進むと


空港によくある金属探知機のゲートをくぐるんですが、そこで


ピー


警備員「ちょっととまってください


といわれ、何も隠し持ってないですよの顔をしながら


警備員にハンディサイズの探知機を体中あてられました。


これがちょっと恥ずかしいんですよね。


結局、原因は付けていたGショックの腕時計でした。金属製の物は外して


通らないとよく鳴ってしまうので、これから行く方は気を付けて下さい。


さきほど警備員へ預けたバックが、たぶんX線か何かで中を透視する機械を


潜り抜けてコンベアに流されながら出てきます。


警備員「はいおっけーです

 

と言われて荷物をもち、入場。


この手荷物検査はどこの裁判所でも傍聴を行う前に必ず行っています。


一度引っかかっているひとで、弁当のフォークがX線で見つかって


警備に止められている人が居ました。説明したら普通に入場出来てましたよ。


入場したらまず「開廷表」をみます。


いわゆるスケジュール表です


何時に何号室でどんな事件の裁判を行うのかがずらっと書いてあります。


その開廷表を見ると、


新件・審理・判決のどれかが必ず書いてあります。


例→10:00~10:40 705法廷 窃盗 ○○被告 ××裁判官 新件


裁判所によっては書き方が違っていたりしますが大体こんな感じです。

ちなみに東京裁判所はタッチパネル


  • 新件とは第一回めの裁判のことです。


一番最初はこの「新件」を傍聴することをお勧めします。


事件の内容はもちろん、被告人の経歴など全て把握することができて


内容を把握しやすいからですね。


  • 審理とは2回目以降の裁判です。


開廷時間になると、いきなり前回の続きからスタートするので、


はじめは何が何だかになりやすいです。

前回までのあらすじ!とかはありません。当然ですが。


  • 判決はそのまま判決を言い渡すだけの裁判です。


早いと5分とかで終わってしまいます。


それと、はじめにいきなり殺人系や、性犯罪系の裁判をみると、


証人や、遺族の方がすぐ横に居てとんでもない空気になったりするので


あまりおすすめしません。 


はじめは窃盗や、交通違反系の裁判を見るといいと思います。


実際に法廷の入り口前について法廷の扉を開けるのは緊張しますよ。


私も今でも毎回緊張しています。


入ると、裁判官・検察官・被告人・弁護士・警察官・傍聴人の誰かからは必ず


ジロッっと見られますからね。 たまにパーフェクトで全員からみられる。



私が初めて傍聴した裁判は「窃盗」の新件です。

詳しい内容はもちろん書けませんが、某テーマパークでの万引きでした。


新件なので、被告人の身上・経歴を全て把握して事件の内容と、


なぜやってしまったか、家族に申し訳ない等々の裁判を聞いていると


あぁただその物が欲しいからやっちゃったって理由だけではないんだなと、


過去の経験や生い立ちでの影響で心の病気的なことも絡んでるのかなと、


裁判傍聴中に自分の中でいろんな感情が出てきたのを今でも覚えています。


実際自分が被告人の立場になったらどう考えるか?


検察官や裁判官からの質問に自分だったらどう答えるか?


ぜひ裁判傍聴へ行ったときにはそんなことを思いながら見てみると


裁判へのイメージが大きく変わってくると思いますよ。


なにより、傍聴をするととても勉強になることが多いと思いますね。

例えば、覚せい剤取締法違反での裁判では、


実際に被告人質問でどういう経緯で入手したか


使うとどんな気分なのか、


やめたくてもやめられない本人のリアルな言葉


生で直接聴くことができるので、覚せい剤の恐ろしさを痛感させられます。


証拠物を被告人へ見せる場面では、本物の覚せい剤を見れたりもします。



上げればきりが有りませんが、とにかく世間ではいろんなことが起きているんだなと


裁判の傍聴は、自分の知らない世界がこんな身近にあるんだなと感じさせられます。


裁判員制度があるのはご存じかとおもいます。


今この記事を読んでいるあなたが突然凶悪事件の裁判員に選ばれるかも知れません。


突然選ばれて右も左もわからない状況で行くより、なんとなく雰囲気でも感じておくと


安心でしょうし、一石二鳥以上の価値が裁判傍聴にはあると思います。


もし興味があったらぜひ裁判傍聴へふらっと行ってみて下さい。




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